大したお祝いはできないけど、ちょろっと書きにきました。
↓短くてくだらないけど桐青な小話投下っ。見事にやまなしおちなしいみなしです。
拍手&メールのお返事はまた書きにまいります・・・!すんませ・・・!
「準サーン!雪!雪!」
「うーわマジかよ最悪」
窓を覗いて利央が嬉しそうに叫んだ。それを聞きつけて、今日の主役の準太は顔を歪める。
「サイアクってなんでー!?雪って楽しいしさ、綺麗だしさ!」
「靴濡れんじゃん。さみーし。雪降って楽しいとかお前ガキかっつの」
「俺は楽しいけどな、雪」
「っすよねー、楽しいっすよねー雪!」
「あーでも野球できねぇのは嫌だなー」
「っすよねー、最悪っすよねー雪!」
「いくら和が言ってるからって、その移り身の早さは人としてどうなの、準太」
「ヤマさんに人としてとか言われたくないっす」
「なんだとこのー、こちょこちょこちょこちょ」
「あひゃ、ちょ、やめ、くすぐった、ひゃあ~!」
ヤマちゃんに擽られて馬鹿笑いを始める準太。
今日は準太の誕生日だ。ってことで、みんなして慎吾の家に押しかけてちょっとした誕生日パーティー・・・なのか?これ。慎吾は台所に立ちっぱなし(お疲れ)マサやんと前チンとタケはずっとマリオやってるし。お前ら何しに来た。
「俺は準太に賛同だな。さいあくじゃん、雪って。滑るし」
「ちょっ!受験生の前で滑るとかやめてよねー!モトやんの馬鹿!」
「モトやんの馬鹿ー」
「俺だって受験生なんだけど・・・って前チン、マリオ飽きたのか」
「んー、おなかがすいたからー。慎吾ごはんまだー?」
「お前ら誰でもいいから手伝え・・・!あ、ヤマちゃんは来ないでいい」
ヤマちゃんと前チンに馬鹿と言われた事だし、えっちら腰をあげて慎吾の救済に向かう。手伝えと言ってたわりに美味そうな牛丼(準太のリクエスト)は出来上がっていて、配膳しか手伝うことはできなかった。
「ケーキ、切り分けましょうか」
「おータケ気がきくねー」
「お、俺も、手伝いますっ!」
「じ~ん、倒したら罰ゲームね♪」
「ひぃっ、ば、罰ゲームっすか!?」
「迅をいじめるな~ヤマちゃん。ほい取り皿」
「お、牛丼うまそう。あ、慎吾クッパ殺っといたから」
「マサやん早っ!お前上手すぎだろ」
「俺のルイージとタケのマリオに死角はねぇ」
「楽しそうだなマサやん。俺も後でやろうかな」
「和はやめとけ、パワプロにしとけ」
「あーパワプロも面白いっすよね~。ドリームチームつくんの楽しすぎっす」
「ねーあとで皆で雪合戦しよーよ、ちょう楽しそう!」
「馬鹿だな利央、お前に集中砲火に決まってんだろ。どうしてそう自分で火種を撒くんだ」
「モトさん余計なこと言わないでくださいよ。せっかく利央におもっくそ雪玉ぶつけるチャンスだったのに」
「おもっくそってヒドい!準サンヒドいよォ!」
「ほんとだよモトやん、余計なことを。おもっくそ石入り雪玉くらわすチャンスだったのに」
「慎吾、石入りはやめとけよ」
「じょーだんだよじょーだん」
「もうお腹と背中がくっつきそうだよう。早く食べないと俺凶暴化するよ」
「やべぇ前チンの目が据わり始めてるぞ」
「じゃー皆で例のアレ歌うか!」
和の号令で例のアレを皆で歌う。
はっぴばーすでーつーゆー、はっぴばーすでーつーゆー、はっぴばーすでーでぃーあじゅんーたー、はっぴばーすでーつーゆー。
おめでとー!の掛け声でヤマちゃんが持ち込んだクラッカーを鳴らし、拍手。
準太は照れたように笑って「あざーっす!」と言った。
こうして笑ってれば可愛い後輩なのになー、なんて思ったり。
「じゃー食うか!」
「おー心して食え」
「いっただっきまーっす。お、んまっ!んまいっすよ慎吾さん!」
「当たり前だろ、仕込みが違うんだよ」
にやりと笑った慎吾の作った牛丼は本当にうまかった。
今日の主役も幸せそうだし、集まって良かったな。しみじみと、そう思った。